痔の最新治療


痔核が全体的に大きく脱肛してしまい、普通の切除術では難しい場合に、PPHという手術方法を用いることがあります。特殊な器具を使って痔核の周辺を持ち上げ、切除して縫い合わせるという方法です。術後の痛みや排便痛などは比較的早く収まり、入院も短期ですみますが、中長期的な経過観察が必要です。

裂肛は、初期のうちは浅い裂傷で済むので、再度同じ傷を作らないように生活の中で注意することが中心となります。しかし何度も繰り返していると、傷ついた部分が潰瘍になったりポリープを形成したり、さらには肛門狭窄に至り、便が出にくくなるなど厄介な状態に陥ります。裂肛の手術は、スライディング・スキン・グラフト法(皮膚移行術)や内肛門括約筋側方切開術(「LSIS」)と呼ばれるおもに2種類から選択されます。

痔瘻は、手術以外の選択肢はほぼありえず、T型〜W型のタイプに合わせて手術方法が選択されます。以前は、単純にトンネル部分を切開する手法が使われていましたが、最近では括約筋の損傷を防ぐために、「肛門括約筋温存手術」が主流になってきました。

痔の種類にもよりますが、軽症のうちに早期に治療を始めれば、ほとんどの痔は手術しないで治すことが可能です。欧米では痔の手術率は、イギリスで5%、アメリカで4%と言われ、日本に比べて大幅に低いようです。これは、日本に比べて欧米では、痔を意識してから専門科を受診するのに、恥ずかしさや気おくれから受診をためらうという風土がないためだそうです。痔に限らずどんな病気も、早期発見・早期治療が最大のカギとなります。

痔に関する正しい知識を普及し、もしも痔になっても早期に専門科を受診できるように日本人の意識を変えていくことが、痔の最新治療の一環になるといえるでしょう。

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